『日本歴史地名大系』施設・地点項目データセットは、ジャパンナレッジで公開する平凡社刊行の『日本歴史地名大系』(全50巻)の施設・地点(POI)項目と関連情報をまとめたデータセットです。2025年5月現在、施設・地点項目=32,038件を提供しています。
なお、POIとは(Point of Interest)の略で、人々が関心をもつ特定の地点を意味します。本データセットに含まれるPOIの種類については、分類 一覧をご覧ください。
なお、プロジェクトの全体像については、れきちめ:日本歴史地名統合データベースをご覧ください。
ジャパンナレッジ版『日本歴史地名大系』の項目IDに対して、読みや緯度経度を付与したデータセットです。
地名項目データセットをGeoNLPの地名語辞書形式に変換したデータセットを以下で公開しています。
本データセットは、CC BY 4.0の下に提供されています。
データセットをご利用の際には、以下のようなクレジットを表示して下さい。
『日本歴史地名大系』施設・地点項目データセット(CODH作成) doi:10.20676/00000456
ジャパンナレッジは、株式会社ネットアドバンスが運営するオンライン辞書・事典検索サイトです。ジャパンナレッジに登録されている『日本歴史地名大系』の項目数は15万件以上ですが、本データセットはこのうち施設・地点(POI)に関連する約3万件を対象とします。
『日本歴史地名大系』(以下、『大系』)は、19世紀半ばに作成された郷帳(基本は「天保郷帳」、県によっては別史料)に記載された町村名をベースに立項されています。
さらに以下のような施設・地点(POI)も約3万5000項目が立項されています。
これらのうち、歴史研究上特に重要と思われる約3万2000項目を抽出し、分類および位置情報を付与しました。
位置情報は、『大系』編集当時に推定した「現在」地名を手掛かりとして、以下の方法を組み合わせて推定しています。
現存する寺院や神社等の宗教法人については、国税庁の法人番号公表サイトの住所情報をもとに、地図上で確認を行いました。
同サイトで確認できる位置情報は、優先的に採用しました。
1-2で特定できない場合、『大系』の「現在」地名と施設・地点名称でGoogle Maps APIを利用して位置情報を取得し、地理院地図とGoogle Maps上で確認しました。
項目冒頭の記述に周辺町村や自然地名等の関連位置情報が示されている場合、それを参考に、地理院地図を用いて位置を推測しました。
上記1-4で判明しない場合は、自治体が作成する発掘調査史料を参照した場合があります。
1-5で得られた緯度経度を、国土地理院の逆ジオコーディングAPIで住所情報に変換し、項目記載の「現在」地名との整合性を確認しました。
本文に位置が不明との記載がある、または1-6の方法で特定できない項目については、『大系』記載の行政区画レベルで位置情報を採用しました。
※各方法の位置精度は、できるだけピンポイントを心がけましたが、場合によっては数十メートルから数百メートルの誤差があることをご了承ください。